刺繍と言えば、よくモチーフとして使われるのがお花や植物のモチーフ。
ワンポイントにしてもよし、たくさん刺してブーケのようにしても良し。
様々なシーンで使いやすく、かわいらしいモチーフですよね。
中でもよく見かけるのがバラの花の刺繍。
バラの刺繍を作るには様々な刺繍の技法がありますが、中でも立体的なバラを作るのに使えるバリオンステッチのやり方を紹介します。
バリオンステッチってなに?
バリオンステッチのやり方には種類がある!
刺繍の本を見ると、たくさん名前の付いたステッチが載っていますが、
実際にひも解いてみると、細かく別々のやり方を使っているわけではなく
カタチによって名前が分かれているだけで、技法は同じものを使っていることが多いです。
バリオンステッチのやり方を覚えよう
バリオン(bullion)とは日本語で「地金」という意味をもちます。
金属製の細長いコイルの形に似ていることから由来して「バリオンステッチ」。
糸をたくさん針に巻き付けて、立体的な形を作るちょっと変わったステッチです。
糸の本数や巻く回数を変えると、いろんな表情が出せます。
基本のバリオンステッチ
引用:戸塚刺しゅう研究所
まずは基本になるバリオンステッチ。これをしっかり覚えておけば様々な応用ができます。
順番にやり方を見ていきましょう。
②糸を6~10回巻き付ける。
①の工程で の長さと同じくらいの長さになるように巻き付ければ、できあがりもまっすぐに。
多めに巻き付けるとそのぶん少しまがったような形に仕上げることができます。
③そのまま糸を引き抜く
左手で巻き付け部分を軽く抑えるようにするときれいです。
④2針目を刺し入れた場所に、もう一度針を刺し入れます。
糸が絡まないように気を付けて。
⑤できあがり。
コイルのような形ができたらできあがり。
糸の巻き付け回数や、刺し入れ幅を変えるとすこし曲がった形にすることもできます。
輪っかを作るバリオンノットステッチ
バリオンステッチを輪っかのように丸くしたものをバリオンノットステッチと呼びます。
バリオン・リングやバリオン・デージーと呼ばれることも。最後の仕上げ方がチェーンステッチやレゼーデージーステッチに似ています。早速見ていきましょう。
①バリオンステッチ同様に刺しますが、最初の幅を1~2mmと短く刺します。
②6~10回糸を巻き付けます。作りたい輪っかの大きさに合わせて調節しましょう。
③2針目刺し入れと同じ場所に糸を引き出しながら刺し入れます。
④立ち上がるような輪っかができました。
⑤輪っかの中から針を出し、少し上に刺し止めます。
⑥できあがりです。
組み合わせてバリオンローズステッチ
紹介してきた、バリオンステッチとバリオンノットステッチを組み合わせて、バラの形にしたものが
バリオンローズステッチです。
技法は同じですが、きれいに刺すのにちょっとしたコツがあるので、順番に見ていきましょう。
①バラの形をおおまかに書きます。
中央にバリオンノットステッチ、その周りにバリオンステッチをつくるので
3角形、5角形、、、と目安になる形を書いておきます。
②中央にバリオンノットステッチをつくる
③まわりに三角形の形にバリオンステッチをつくる
少しずつ、端を交差するように重ねてさしていくと綺麗にできます。
同様にまわりもバリオンステッチでつくります。
バリオンステッチのやり方まとめ
だけど、あまりに取り合わせ糸が多すぎても巻き付けるのが難しいかも…
いつも通りの2~3本どりがおすすめかな。
生地の厚さによって選んでみてもいいかもね!
ランブラーローズステッチでも立体的なバラにはなったけど、他の作り方はないのかな?