刺繍枠、使ってる?
刺繍枠って使わなくても、刺しゅうはできるでしょ? 針と糸があれば…
うまくできない~っていう細かい刺繍も、道具を使って刺しやすくなったりするしね!
刺繍枠を使うと、どんないいことがあるか?
初心者さんは特に!刺繍枠を使ったほうが、刺しゅうがしやすくなるから1つ持っておいて損はないよ!
刺しゅうをするときのお道具としておなじみの「刺繍枠」。
刺繍を始めたばかりの初心者さんにもぜひ持っておいてほしいお道具の一つです。
刺繍枠を使わずとも、刺しゅう自体はすることができます。
だけど、始めたばっかりにありがちな
布がたゆんでしまう、しわが寄ってしまう、刺しにくい・・・などのお悩みも
刺繍枠を使えば解決できることがほとんどです。
フランス刺繍におすすめの刺繍枠の選び方
おすすめの大きさ
おすすめの刺繍枠の大きさは8㎝~15㎝。
手になじむ大きさで、取り扱いもしやすいので図案によって使い分けてもよいです。
大きい図案を作るからと言って、大きい刺繍枠を買いすぎると、手になじみにくくて使いにくいです。
できるだけ小さな枠を購入して、大きい図案は枠をずらしながら使っていきましょう。
大きい図案も小さい刺繍枠をずらしながら使えばOK。
メーカーでの刺繍枠の選び方
刺繍枠はメーカーによって多少、サイズ展開や作りが違います。
自分の好きな刺繍糸を出しているメーカー(DMC・オリムパス・ルシアン など)から出ている刺繍枠で、メーカーを合わせて使ってもいいですね。
どのメーカーでもさほど作りに変わりはありませんが、日本製メーカーの方が刺繍枠本来の「布を張る」ことに関して安定性があるともいわれています。
刺繍糸で一般的なメーカーも含めて、「こんなのもあるよ~」っていう刺繍枠もついでにちょこっとご紹介します。
サジュ―刺繍枠
刺繍好きさんの中で有名なのは「サジュ―刺繍枠」。フランスのメーカーで、ファンが多いのも納得の使い勝手。
金の金具に青いリボンが特徴の刺繍枠です。
※AMAZON参考価格:¥886+税
ホームクラフト刺繍枠
「あるふぁ~」の文字を1度は見たことがある方もいるかも?
日本製なので、一般的な手芸店でよく売られています。軽くて使いやすく、サイズも豊富。
ワンポイント刺繍をしたりするのにも使い勝手がよく、お手頃価格なのもうれしいポイント。
※AMAZON参考価格:刺繍枠8㎝¥820+税
DMC刺繍枠
刺繍糸で有名なDMC。もちろん刺繍枠もありますよ。
海外メーカーならではで、一番小さい枠でも12.5㎝から。0.5㎝という単位の展開なのがほかのメーカーと違うポイント。
スタンド付きの刺繍枠なども展開しています。
※AMAZON参考価格:刺繍枠12.5㎝ ¥864+税
ルシアン刺繍枠
コスモ刺繍糸のルシアン社製の刺繍枠。「ホームクラフト刺繍枠」と似ていますが、金具が金色でよりしっかりしています。
「カラフル刺繍枠」「ワンタッチ刺繍枠」など、一風変わったアイテムも。
実用性だけでなく、そのまま作品を飾るのにも使えるラインナップがそろいます。
※AMAZON参考価格:¥972
木製とプラスチックの使い勝手の違い
木製の刺繍枠と、プラスチックの刺繍枠。
使い勝手は人にとって違うので、好みもあるとは思うのですが
おすすめは木製の刺繍枠です。
木製の刺繍枠の方が布が滑りにくく、しっかりホールドしてくれます。
木製だと手の油で使い勝手がなじんでくるので、革と同様自分だけの刺繍枠になってくれますよ。
「フリーステッチングフープ」ではだめなの?
この黄色と緑の刺繍枠。手芸店でよくみかけることのできる刺繍枠です。
「フリーステッチングフープ」は、簡単なオートクチュール刺繍(フランス刺繍針とは違う刺繍針を使い、直線的に刺していく刺繍)向けに作られているので、あまりフランス刺繍には向きません。
※使うことはできますが、使いにくさはのこります。
刺繍にも種類があるので、フランス刺繍やクロスステッチに適した刺繍枠を選んで使うのがおすすめです。
種類も小ぶりなものから大きなものまで。木製だと手になじんで使いやすい!
こっちも確認しておこう!正しい刺繍枠の使い方
刺繍枠のはめかた
①刺繍枠をねじで取り外し、ネジのついてない木枠を布の下におきます
②布を枠の間にはさんではめこみます。
このとき、
- 利き手と逆側にねじの回すほう(金具が大きいほう)が来るようにする
- 図案の上側にねじが来るようにする
と、糸が引っ掛かりにくくて刺しやすいです。
③ねじをしっかり回して留めます
このとき、布にしわが寄らないように、留めた後も布を引っ張って「ピーン」となるまで張りましょう。
刺繍枠の持ち方、構え方
利き手と逆の手で軽く持ちます。
枠の部分を支えるくらいで大丈夫。
布がピンと張った状態で刺繍すると、針と糸を通したときに「バシュッ!」と音がします。
きちんと音がしたら布がきれいに貼れている証拠です。太鼓のようにピーンと張ってOK。
よくやりがちな間違い!
- 刺繍枠を張った下から布を持ち上げてしまう
手元がみえなくてついやってしまう方も多いのでは?
布を下からもちあげてしまうと、布がたゆむ原因になるのでできあがりがゆがみがち。仕上げのアイロンをかけたときに、表面が「ポコッ」としてしまうことがあるんです。
だけど、糸の渡し方は、刺すときにある程度調節できるので、できるだけ布ははった状態を保って刺してみてね!
刺繍枠、使い方のお悩み。こんなときどうする?
刺繍枠を使っているとこんな悩みや「ちょっとわからないポイント」が出てくるはず。
刺繍カフェなどでもよく質問でいただいて、アドバイスしていることをまとめてみました。
- 枠がゆるくなってしまって、布が張れない
刺繍枠は使っていると、どうしても緩んできます。
そんな時は枠にバイアステープやさらし布を巻いて、枠の大きさを調整しましょう。
- 布が薄すぎて、布がピンと張らない
シーチングなどの薄い生地の場合、布を張って引っ張りすぎると生地が伸びすぎてしまったりします。
余りにも薄い布には、接着芯を一緒に挟み込んで使うのがおすすめです。
参考記事:針の細さを変える?ステッチのボコボコ解決!刺繍上達の4つのコツ
道具で解決できる項目として接着芯を挟み込む刺し方を紹介しています。
まとめ
- 素材は木製のものが手になじんで使いやすい
- できるだけ小さい刺繍枠を買って、大きな図案ではずらして使う
- 針を通して音が鳴るくらいに、布はピンと張る
- 枠を使っても布が緩んでしまう場合は、バイアステープや接着芯を使う
四角枠使い方がわかりません。
通販で買ったけど、説明書もなく困ってます。
助けて下さい。
谷口由美さま
こんにちは。コメントありがとうございます。
四角い刺繍枠とのことですが、もしかして元々組み立てられていないものですか?
記事に載せた刺繍枠のように、四角くても
・上にネジが付いていて、枠がとりはずしできるもの
・四隅に連結部分があるような、プラスチック製のもの
いずれにせよ、片手で収まって手持ちで使うタイプであれば、枠を取り外して布を挟み、ネジつきの枠を上に置いて使います。
スタンド型のものでも、同様です。
しかし、私自身フランス刺繍をしていて「四角い刺繍枠」は聞かないので、
おそらく、購入されたのは
①リュネビル刺繍用の刺繍枠
②クロスステッチの大型作品用の刺繍枠
のどちらかではないかと拝察しています。
足付きの少し手軽なものなども、最近では通信講座などでも出ています。
①の場合、両脇に別布を挟んで、オーガンジーのような薄い布を自分でしつけ糸で留めて使います。
こちらの「小さな手芸屋さん」の手芸ブログに、リュネビル刺繍に関してより詳しい枠の設定方法が載っています。
http://petitemercerie.com/?pid=59513937
②の場合、私も勉強不足なのですが、同様に布を貼り、スクロールして使うという仕組みの枠だと思います。
枠の大きさやメーカーによっても違うと思うので、
もしお手持ちのものと違いお悩みでしたら、またご連絡くださいね。