刺しゅう好きの方はきっとあるはず、自分の好きな糸!
好きな色のテイストや、使用感、作りたい作品などによっても、
自分の使いやすい糸ってきっとあると思います。
刺繍の図案でみても、全然違うメーカーの糸で作ると雰囲気が変わったりして、
またそれも楽しかったりしますよね。
日本では刺繍糸で言うと、有名どころで「DMC」「オリムパス」「コスモ」「アンカー」がよく聞くところでしょうか。
どの刺繍店でもよく置いてあるのは「DMC」「オリムパス」。
どちらも発色がよくて、少し硬めの使い勝手が特徴です。
私自身は、フランス刺繍の作品ばかり作るのと、
優しい柔らかい使い心地が好きでルシアン社の「コスモ刺繍糸」を使っています。
ただ、たま~に違う糸も、やっぱり使ってみたくなるんですよね。
そんな折に、近くの手芸やさんで刺繍糸コーナーに置かれていたのが
今日紹介する「MOCO」というステッチ糸です。
ステッチ糸「MOCO」とは
フジックス社さんから発売されている家庭用糸のMOCO。
ミシンでよく使う「シャッペスパン」を出してる会社だよ。糸の専門家だね!
MOCOはそもそも、「刺繍糸」ではないので、1本の撚糸になっているのですが、
ボタン付けに使う「穴糸」に似ていてとてもしっかりとした質感がある糸です。
「MOCO」の特徴
MOCOは「ふっくら、モコモコした質感がかわいい手縫いステッチ糸」として公式ホームページに紹介されています。
素材がポリエステル100%で、光沢のないマットな色合いが特徴です。
色は単色・グラデーション糸とあわせて80色。
従来「刺繍糸」部類だと綿100%のものが多いので、素材の違いからくる硬さがあります。
従来の刺繍糸よりもとても固く、しっかりした太さもあります。
ナチュラルでかわいい!
MOCOの使い方
使うのに適した針は?
公式では刺繍針の3本どり用が適していると紹介されています。
私も実際使用してみましたが、刺繍針1‐2本どりのものだと、細くて糸が針に通りません。
3本どり用からの針を使い、場合によっては6本どり用まで使ってもいいかなーと感じました。
手縫い糸ですが、刺繍針を使うのがおすすめ!
糸の保管の仕方
通常の刺繍糸のように「みつあみ保管」は糸がほぐれず1本の撚糸になっているため、できません。
パッケージのまま、使いたい分量だけ切って保管しておくのがおすすめです。
他の刺繍糸と比べて、MOCOはどんな感じ?
半分の3本どりにして使ってみたよ。
使用感を紹介します!
6本どりと、3本どりで比べてみた
1本そのまま使う状態を「6本どり」として、半分の状態の3本どりと比較。
針も従来と同じように、それぞれの糸の本数に適した針を使っています。
上が6本、下が3本どりで刺したものです。
それぞれサテンステッチ、ストレートステッチ、アウトラインステッチ を刺してみました。
サテンステッチは、できあがりのきれいさでいえば3本どりの方がやっぱりきれい。
ただ、糸をほぐしたときの特有のもけもけ感(糸の繊維?)みたいな毛羽立ちがでる場合も。
(※無理にほぐしているので、当たり前かもしれない…)
従来の刺繍糸に比べて、ちょっとほぐしにくいのはご愛敬。
そして6本どり、これはマットな質感がよく出てとっても可愛い!
特にアウトラインステッチ、ねじねじ感がしっかりでるので縄目模様の表現によさそう。
ボタン付けの穴糸も市販のだとカラフルなのってなかなかないから、重宝しそうだね。
MOCOの使い勝手まとめ
・「MOCO」は基本ステッチ糸。刺繍糸として使うのも6本どりがおすすめ。
刺しゅうをするならアウトラインステッチやストレートステッチ。
縁取りなどしっかりしたステッチをするのに向いていそう。
・色合いがとってもナチュラル。マットな仕上がりがかわいい!
・タッセルを作ったり、ボタン付け糸として使ったり、小物遣いもできそう。
お店でみかけたら使ってみてね!!
今日は最近新しく使ってみた手縫い糸、「MOCO」について紹介します~!
聞いたことなかった…って方や、気になってた~!って方もぜひぜひ読んでみてくださいね。