刺繍って、資格が取得できるってほんと?
刺繍の技術が上達してくると、独学だけじゃなくて資格を取得したり、刺繍教室に通ってみたい…いつか先生になって教えてみたい!と思ったりしたことはありませんか?
そんなマイちゃんみたいな疑問を持つ方にも知ってほしい、「刺繍の資格」「刺繍教室の種類」についてお伝えしていこうと思います。
趣味でできる刺繍の教室と、資格の取得ができる教室
…というのも、最近私も刺繍教室に通い始めたんです。
服飾学校卒なので、「資格取得」で習うような刺繍は学校と独学でほぼ学んだ(刺せるようになった)んですが、刺しゅうって同じステッチでも作家さんや流派(?)によって刺し方が違うんですよ。
通うのも、どこがいいかなーといろいろ調べていたんですが、一口に「刺繍教室」といってもいろんなタイプがあるんですよね。
①資格取得や級取得など、課題をこなしていく教室
②認定資格がとれる、師範の先生の個人教室
③ワークショップなどで数回完結の教室
④各々が自由な課題や作品を作っていく教室
種類分けするとこんな感じに分けられます。ある程度教科書通り、体系的に、基礎からまんべんなく刺繍を学びたい方は「資格取得」の教室に通うと、「講義」「課題」のような目標があると、取り組んでいきやすそうです。
なくても、刺繍を教えることはできる
刺繍に限らずクラフト一般に関してのことですが、資格がなくても教室を開いたり、人に教えることはできます。「え!そうなの?」って私も初めて知ったときはびっくりしました。笑
刺繍はやればやるほど上達するので、英語検定みたいな資格と違い「ある程度話せる」みたいな線引きが難しいです。自分でしか上達具合は見えにくいですし、図案の種類によっても見栄えが違ったりします。実際、有資格者でない有名な作家さんや活躍されている方はたくさんいらっしゃいます。
資格は持っていることでその後の講師としての仕事がしやすくなったり、「自分の実績」として指針を残すのには役立ってくれます。資格持ってます!だと、技術に箔付きみたいで、ちょっと自信にもなりますよね。
資格取得のメリットと、デメリット
では、資格を取得する、教室に通うことで1人で独学するよりどんなメリットがあるでしょうか?
自分の「頑張った!」という指針になる
教室に通うと「課題」として刺繍の資格取得に取り組むことになるので、自分の作品を作る楽しみとは別に達成感を味わいやすいです。
あとはやっぱり先生に褒められる、って言うのは単純にうれしいです。
私が通ってるのは個人教室ですが、「勘が良い」って言われただけで「あ、私やっぱり上手いのか…!!もっと頑張ろう…!!(自画自賛)」なんて舞い上がったことがありました。笑
楽しく続けていくには、自分のテンションを上げるのも大事です。笑
教室に通うことで、趣味の仲間が増える
これは1番教室に通う利点かなーと思います。教えてくれる先生だけじゃなく、一緒に通っているお仲間がいると本当に楽しいです。
お互いに作った作品を見せ合ったり、同じ課題でも人それぞれの違い、個性が見れることで学べることがたくさんあります。
普段自分1人ではわからないこともすぐに解決できるので、上達も早まります。
それなりにまとまったお金と時間は必要
刺繍の資格を取得するには、まとまってお金も時間もかかります。
特に、刺しゅうは1作品にかける時間がどうしても長くなります。
最短でも1年以上はかかりますし、お手軽な海外旅行いけるくらいにはお金もかかります。
でも、その分自己投資としてかけた時間とお金の分、頑張った分だけ必ず技術がかえってきます。
日本で取得できる、刺繍の資格
日本で取得できる刺繍関連の資格をざっとまとめてみました。
簡単に費用面、かかる時間も載せているので参考にしてみてくださいね。
戸塚刺しゅう研究所
「戸塚刺しゅう研究所」は刺しゅう研究科であった故・戸塚貞子さんが主宰されていた刺しゅう講座。
現在は娘さんが主催されており、体系的な刺しゅうを学ぶことができます。
初級、中級、上級と進みさらに師範資格を取得すると戸塚刺しゅうの師範資格が取得できます。
・会員制。入会金¥3000、年会費¥4000
・級ごとに¥32,400+税、その他教材代など¥5000~程度
・個人によります。お教室でも習えますが、たまに短期集中の半年のクラスなどを募集されています。
・師範になるまで、教室代としては単純計算で¥97,200~ かかります。月2回、¥3240で通ったとして15か月(1年3か月)程度。
http://www.totsuka-shisyu.com/
日本手芸普及協会の刺繍資格(ヴォーグ学園)
初心者でもOKの資格取得講座を多く展開している「日本手芸普及協会」の刺繍講座。
区限刺しゅう(クロスステッチ刺繍)、白糸刺しゅう、ステッチ100刺しゅう(フランス刺繍)の3体系に分かれたコースを、それぞれ
本科→高等科→講師科→指導員 のコースとすすみ、師範資格までとることができます。
それぞれの刺繍の種類によって、より特化して習うことができます。
・終了申請料が別途必要。本科¥3000、高等科¥5000、講師科¥10000、指導員¥20000
・それぞれのコースで最短6か月(最大1年9か月)かかります。たまに最短コース(1年程度)の募集もあります。
・本科~指導員のコースまでで¥150,000、教材費¥21,400
・受講後、刺しゅう講師としての活動も可能
http://www.jhia.org/curriculum/embroidery
刺繍はどこで習えるの?
「資格」をとるにも、お教室の形も様々です。どのような学ぶ方法があるのでしょうか?
・カルチャーセンターに通ってみる…資格取得の講座で学びたいとき。
・作家さんや先生の個人教室に通う…マイペースに学びたいとき。師範の先生のもとで学ぶとなおよし。
・自分でコツコツ独学する…図案集を買って自分でチャレンジ!!
私の経験上の主観ですが、書店に売っている刺繍の図案集(基礎のようなもの)を1周するだけでも、十分技術はつきます。刺繍は練習すれば練習するほどうまくなるので、マイペースに技術だけ上げたい!って方は図案集を片端からやりこんでみるのもよさそうです。
まとめ
ちなみにあこは、どうしてる?
私は普段、お仕事もしている時間的な理由と、基本は独学でほぼステッチは学んでいるため、作家さんが主催する1回完結の講座に1か月1度程度通っています。
教室に通うと、自分以外のやり方も知れるので、作品の幅や技術の幅が広がってとても参考になっています。まとまった時間がとれたら、体系的な刺繍も学びなおして資格としてとっておくのもいいかなと思っています。
教室に通う利点はひとそれぞれ。
「資格をとる」という目的のため、教室にかよってみるのもアリかな、と私は思っています。
刺繍は何より、黙々と作品を作る1人の時間が多いですから、同じ空間で同じ目的をもった刺繍好きな仲間と出会えるのはなにより楽しいです。自分一人の独学で心配になったときは、教室にかよってみるのも気分転換になっていいかもしれません♪
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