はじめての刺繍。針と糸は、どれ買う?
本屋さんの手芸コーナーを見かけるとよくある「はじめての刺繍」関連の本。
私が初めて刺繍を教わったのは母からでした。
フェルトを縫い合わせて、綿を詰めて。当時は名前も知らずに「ブランケットステッチ」で縫い合わせてマスコットを作っていました。
…と考えると、(クオリティはさておき、笑)小学生でもできるんですよね、刺繍って。
刺繍の参考本みると、図案はたくさん載ってるし、
縫い方も載ってるものが多いんですが、意外と工具について解説してるものって少ないんですよね。
刺繍は針と糸、布があればできる!ということで、
まずは針と糸のおすすめの選び方をご紹介します。
これからはじめる初心者さん。刺繍針は何を買えばいい?
マイちゃんのように考えているそこのあなた。たかが針だと侮るなかれ、買い方を間違えると大失敗します。
刺繍針は大まかにわけて定番だと
「フランス刺繍針」「クロスステッチ針」
の2種類があります。
初心者さんは、まずフランス刺繍針を買っておこう。
刺繍といえばこれこれ!誰でも一度はみたことあるような、穴の大きな針。
針先がとがっているのが特徴で、
どんな布にもスっと入り込んでくれるので、とっても縫いやすいです。
針には太さ・長さにより「号数」があります。
刺繍で使う糸の太さや本数によって使い分けます。
※糸の本数による対応針のおすすめは「手作りタウン」さんにわかりやすい対応表が!
針 刺しゅう糸 布の厚さ 25番 5番 フランス刺繍針 3・4番 5・6本どり 1本 厚地 5・6番 3・4本どり 中位 7〜10番 1・2本どり 薄地
針 糸 布の厚さ とじ針 15〜17番 並太タイプ 厚地 18番 タペストリーウール(ニードルポイント) 厚地
(キャンバス地)20番 極細〜中細タイプ 中位
引用:http://www.tezukuritown.com/lesson/embroidery/tools/index.html
ばら売りをしているお店もありますが、
初心者さんはセットになっているものを買っておきましょう。
なくしたときにも何本かあると安心ですし、そろえておくとテンションあがってやる気がでるので作品作りが楽しくなります。
このあと解説する「刺繍糸」で定番おすすめの「25番刺繍糸」が1番使いやすく、
糸の3・4本どりに適した、ほどよい厚さの生地に縫いやすい針です。
クロスステッチ刺繍針は、必要になってから。
フランス刺繍針に対して、クロスステッチ針は刺繍の技法である「クロスステッチ」をするのに適しています。
ちなみにクロスステッチはこんな刺繍。
×印(クロス)で柄をつくっていく手法です。
クロスステッチ針は、キャンバス地という布を刺すのに適した先の丸くなった針です。
そのため、クロスステッチ以外の刺繍をこの針ですると
先が丸くなっているためとても縫いにくい、というか縫えないんです。
実際に私にも失敗した経験が。
フェルトの布に、クロスステッチ針で普通の刺繍を縫おうとしたら全然縫えなかったんです。
目の詰まったフェルト生地には、鋭利な針のほうがむいていたんですね。
クロスステッチをするときはクロスステッチ針で。
それ以外の一般的な刺繍はフランス刺繍針を選びましょう。
刺繍糸は何を買えばいい?
「まっすぐ束」の、刺繍糸は25番を選ぼう。
刺繍糸はまっすぐに束ねられた見た目の「25番刺繍糸」をまず何色かそろえてみましょう。
メーカーさんごとに色の種類が異なります。
あこは普段コスモ刺繍さんの刺繍糸を使うことが多いです。
使いやすさはもちろん、カラー展開が優しい色味が多いです。
そのほかにはDMCさんの刺繍糸も有名ですね。
25番刺繍糸は、6本の糸が連なってできており本数を変えて使います。
【参考記事】刺繍糸の種類を比較。メーカーによってどれだけ違うの?
「ねじねじ束」の5番糸
25番刺繍糸に対して、糸1本が太いのが「5番刺繍糸」。
ねじねじした束で売られているのが特徴です。
25番刺繍糸の6本どりの太さを1本に集めたような糸で、
ふっくらしたボリュームのある刺繍や厚手の生地に使います。
100均の刺繍糸ってどうなの?
25番刺繍糸とほぼ同様の、6本どりの刺繍糸が10本入りで108円。お得な刺繍糸はダイソーさんなどで手に入ります。
しかし使用感はやはり、少し糸の絡まりが気になるところ。
出来上がりの糸の見た目の光沢感がすこし見劣りします。
練習用や、ちょっとした小さめの刺繍にはよいかもしれません。
たくさん糸を購入したら、保管もしっかりしておきましょう。
【参考記事①】刺繍糸の整理を可愛く、簡単に。初めてでもできる三つ編み収納のやり方。
【参考記事②】刺繍の糸もお洒落に収納!刺繍の道具の収納アイディア
刺繍の道具はどこに行けば全部売ってる?
刺繍用のアイテムは、お住いの近くにある手芸店でひととおりそろえるのがおすすめです。
インターネットでも購入することができますが、ひとつひとつの値段が安いので、送料のほうが高くついてしまうことを考えると手芸店に行ったほうが得策です。
お試し布や糸など、モノによっては100円均一さんを活用しましょう。
お店によって取り扱っているものが違うので、
選ぶものがわからない場合はお店のスタッフさんにどんどん質問しましょう。
「わからないことは聞くこと、わかっていても確認してみること」ってとっても大事です。
特に、新しいものに手を出すときは誰かに相談すると安心ですよね。
専門店のスタッフさんは手芸に詳しく、おいしい情報をたくさん教えてくれます。
「こんなものが作りたいけど、どの糸がむいてますか~?」とか、きっと相談に乗ってくれるはずです。
安心してお買い物をして、楽しく作品作りをしましょう。