「ハンドメイド」って、趣味でされてる方もいれば作家さんとして販売されている方もいらっしゃいますよね。「ハンドメイド商品 売れない」で検索されている方ってすごく多くて、あ~、私一人の悩みじゃないなあって安心します。
備忘録も兼ねて、個人の偏った意見ですが少しずつ綴っていこうかと思います。参考になれば幸いです。
売れない理由がどこにあるか?を考えてみた。
どのくらい売りたいのかを考える
1点でも「売れた!」と思う方もいますし、50点売れても「売れない…」と思う方もいて、人の感じ方はそれぞれですよね。
満足すればそれでOKだと思うんですが、売れない…で悩んでいるときは、1度価格の設定を見直してみるのもいいかもしれません。
ほんとに売れない?価格のつけ方を見直してみよう。
「1点だけでも売れたらうれしい、満足」
私自身も元々こんなタイプだったんですが、これはあくまで趣味の範囲。お友達にプレゼントする分には良いですが、仕事にすると考えると在庫が増えるばかりで、もったいない。せっかく数つくるなら利益を出さないと…と欲が出てくるんですね。笑
そのためにも、目標を設定して計画的に販売計画を立て、利益がでるような価格設定をすることは大事です。
あなたの作業量も人件費!価格に反映しよう
作品の価格を設定するとき、
「自分が好きで作ったものだから安くていいや・・・」などと材料費+aだけで設定していませんか?
仕事として利益を出すには、製作にかかった時間も人件費として含めて考えます。また、オーブンを使ったり既存の製品を使用する場合にかかった経費(光熱費や維持費など)も作品の価格に含めます。
ひと月の売り上げ目標を平均上代で割る
参考:売れっ子ハンドメイド作家になる本/たかはしあや著
例えば、1か月に5万円の売り上げを立てたいと仮定して、考えてみましょう。
価格設定によって、作らなければならない個数、販売個数が変わってきます。
「売り上げ目標」に対して、達成できる現実的な価格設定になっていますか?
売りたい数=商品が必要な数ではない。在庫を持っておこう
商品を良い状態で販売するには、在庫も必要ですよね。
だいたい売りたい個数の2倍は用意すると安心。価格を設定したあとは、売り上げ目標を達成するための工夫が必要です。
価格設定だけでなく、製作個数の見直しも行っておきましょう。
※ちなみに、価格の設定に関してはハンドメイド起業コンサルタントたかはしあや先生の著書が非常に参考になります。
この記事でも必要なところは引用させていただいています。詳しくはあーや先生の著書をぜひ読んでみてください☆彡
ハンドメイド作家さんは数字が苦手で優しい人が多い?
私のお知り合いの方や、実際にお取引させていただいた作家さんを含めて思うのが(私も含めて?)ハンドメイドを趣味・お仕事にされてる方って、とっても優しい方が多いんです…。
でも、それは「ボランティア」です。それで満足なら大いにボランティアすればいいんですが、「売れない」と感じている…ってことは、ほんとは利益を出したいんです。そして、お金を稼ぐことは、悪いことではありません。もちろん商品に見合った価格設定、丁寧な作品作りは必須ですが、「=手間もかかってないし、愛情がこもっているから…安くてもいいや」は、買ってくれる方にも誠意ではない気もするんです。
だからこそ、(自戒をこめてですが)仕事とするには「利益」を考えるのは必須だな、と思います。だからこそ、利益をだして自分の好きなハンドメイドも続けられますよね。それがさらに素敵な作品作りになれば、こんなにいいことはありません。
お洋服屋さんの視点からみたハンドメイド市場の価格設定
余談です。普段私はハンドメイドのブログを書いたり黙々と刺繍をしたり…のほかに、お洋服屋さんで働いているんですが、この経験が「ハンドメイド販売にもつながるな」ということが多々あるのです。
熱く語りすぎて思わぬ長文になってしまったため、興味がある方だけ、続きからどうぞ。(笑)
「売れるものを、売れる場所に、売れる量だけ」
私の勤めているお仕事先では、一定の期間でお店のレイアウトが変わります。新作が入荷するのはもちろんのことですが「売れるもの」を、「売れる場所」に、「売れる量だけ」陳列するためです。端的に言えば、お店のお人形が着ているものや店頭入口のほうにあるものは人気で、売れ筋です。売れ筋が人の手に取りやすいところにあれば、買ってくれる確率が上がるわけです。
これを価格の観点からみると、ハンドメイドマーケットはどうでしょうか?店舗型との大きな違いは、「インターネット販売」がメインであるところだと思います。
買いに来るお客さんは、全員が「買いたい」と思ってお店(あなたのハンドメイドページ)にきているわけではありません。もちろん、そこのお店の元々のファンもいるでしょう。
ですが実際訪れてくれる理由は様々です。「○○円くらいの予算で」「△△のようなアイテムで」「□□のような素材で」こう思ってくれる人は1点でも買いたい「目的」があるのですが、ネットショッピングでは特に「なんとなく良いもの売ってないかな」が大半です。
店舗ならこうしたお客様に、「買いたい!」と思わせるようになるためには、まず1つの掴みが必要です。
そういった意味で、「価格」はひとつの掴みになるのではないでしょうか?。
・すべて同じ価格のネットショップ→100円均一などと同じです。価格の面で一定なので、お財布事情で「一定価格」+「気に入ったもの」が組み合わされば購入される確率があがりそう。
・価格がお手頃なネットショップ→数を売らないと利益がでないなら、人気の売りたいもの、在庫数の多いもの、
・価格が高い→敷居が高い印象を与えがちですが、1番前に一押しの商品、アイキャッチになるものを。また、2番手くらいに利益率の高いものを配置、在庫も積んであると◎
1番最初に目にするものが「おっ!これいいかも」と目をつけられれば、見てくれる確率も上がります。
お客様にどういったお店に感じてほしいか、どういった方に買ってほしいか、考えながら価格も設定できたらよいですよね。
「売れるもの」…作品の中での売れ筋、
「売りたい場所」…ネットショップページの目につきやすい場所。
「売れる量」…在庫量は適正か(売り切れる量・自分の労働時間に見合った量)
こんなところに気を配ると、「売れた!」につながるのではないかな~、と思ったりします。
偉そうなことばかり並べましたが、言うのとやるのは大違いで、労力がいりますね。笑
あくまでも個人の見解で、色々な見方がありますが、参考になればと思います。